令和3年10月8日、岸田総理が、政権発足後初めてとなる所信表明演説を行いました。
岸田総理は、「成長と分配の好循環」による「新しい資本主義」の実現を掲げ、
「信頼と共感」をキーワードに、国民との丁寧な対話を重視する姿勢を強調しました。
社会保障や企業実務で挙げられた点として。
・経済政策の一環
〇働き方に中立的な社会保障や税制を整備し、「勤労者皆保険」の実現に向けて取り組む。
〇人生100年時代を見据えて、子供から子育て世代、お年寄りまで、全ての方が安心できる全世代型社会保障の構築を進める。
〇新型コロナウイルスの影響を受ける事業者への事業規模に応じた支援や、非正規や子育て世帯への給付金を打ち出す。
また、格差を是正し中間層を守る「新しい資本主義」について、「成長と分配の好循環」、「コロナ後の新しい社会の開拓」による実現を訴え、「新しい資本主義実現会議」を新たに創設し、具体化を進めていく。
・分配戦略の一環
〇企業が、長期的な視点に立って、株主だけではなく、従業員も、取引先も恩恵を受けられる「三方良し」の経営を行うことが重要。
非財務情報開示の充実、四半期開示の見直しなど、そのための環境整備を進める。
〇政府として、下請け取引に対する監督体制を強化し、大企業と中小企業の共存共栄を目指す。
また、労働分配率向上に向けて賃上げを行う企業への税制支援を抜本強化する。
〇少子化対策として、教育費や住居費への支援を強化し、子育て世代を支えていく。
保育の受け皿整備、幼保小連携の強化、学童保育制度の拡充や利用環境の整備など、子育て支援を促進する。
〇新型コロナ、そして、少子高齢化への対応の最前線にいる皆さんの収入を増やしていくために、公的価格評価検討委員会を設置し、公的価格の在り方を抜本的に見直す。
詳しくはこちら↓
<第205回国会における岸田内閣総理大臣所信表明演説>
https://www.kantei.go.jp/jp/100_kishida/statement/2021/1008shoshinhyomei.html