今日、西三河地区の磯貝地区長からいただいたレジュメより。
「こういう言葉が自分の中に入っていれば、何らかの助けになる」
と毎月色々ご用意くださり、教えてくださいます。
二宮翁夜話 湯船の教え「たらいの例話」より(抜粋)
100石の者は、50石に屈んで50石の有余を譲り、
1000石の者は、500石に屈んで500石の有余を譲る、これを中庸という。
もし、一郷のうちに一人でもこの道を踏む者があれば、
人々は皆分を越えるの誤ちを悟ろう、
人々が皆この誤ちを悟って、分度を守ってよく譲るならば、
一郷は富み栄えて、和順する事は疑いない。
湯船の湯を、手で自分の方にかけば、湯は自分の方に来るようであるけれども、
皆向こうの方へ流れ帰ってしまう。
これを向こうの方へ押す時は、湯は向こうの方へ行くようであるけれども、
また自分の方へ流れ出る。
少しく押せば少しく帰り、強く押せば強く帰る、これが天理である。
人の手は、自分の方へ向いて、自分に便利にできているが、
また向こうの方へも向いて、向こうへ押すようにできている。
これが人道の元である。
鳥や獣の手は、これに反して、ただ自分の方へ向いて、自分に便利なだけである。
そうであれば人間である者は、他のために押すのが道である。
そうであるのに、我が身の方に手を向けて、
我がために取ることのみを勤めて、先の方に手を向けて
他のために押すことを忘れるのは、人であって人でない、
すなわちケダモノである。
奪うに益なく、譲るに益あり。
まだ書きとめておきたいことがあるけど長くなるので、
また明日書きます。
写真は近江屋さん。
行くといつも美味しいお茶とお菓子を出してくださいます^ – ^
いちご大福🍓、絶品です!