厚生労働省から、「令和3年版自殺対策白書」が公表されています。
我が国の自殺者数は、平成15年には、統計を取り始めた昭和53年以降で最多の3万4,427人となり、その後3万2千人から3万3千人台で推移し、平成22年以降は10年連続の減少となっていました。
しかし、令和2年は、前年より912人増えて2万1,081人となり、リーマンショック直後の平成21年以来、11年ぶりの増加となりました。
白書ではさまざまな分析が行われていますが、令和3年版では、「新型コロナウイルス感染症の感染拡大下の自殺の動向」として、次のような分析も行われています。
①「令和2年の自殺の概況」
②「著名人の自殺及び自殺報道の影響とみられる自殺者数の増加」
③「女性の自殺の増加」
④「学生・生徒の自殺の増加」
報道でも、コロナによる職場環境の変化や著名人の自殺が相次いだことなどが自殺の増加に影響していることが話題になっています。
特に、女性の自殺の増加について、過去5年間の平均と比べると、職業別では「被雇用者・勤め人」が381人も増加しているほか、理由も「勤務問題」が最も増加していることが大きく取り上げられていました。
同省では、自殺対策事業の一環として、民間団体や都道府県等が行う自殺リスクを抱える国民に対する電話相談やSNS(LINE、Twitter、チャット)を活用した相談事業への支援を行っていますが、その内容についても説明が行われています。
本当に苦しい何かがあったとき、
身近に相談できる人がいなくても、助けてくれる窓口はたくさん用意されているから。
まずは誰かに話すこと。
一人で抱え込まずに、誰かを頼る。
あなたが生きてるってだけで十分だと思ってくれている人。
普段そんなこと言われないかもしれないけれど、きっとそばにいる。
詳しくはこちら↓
<令和3年版自殺対策白書>
>> https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/jisatsuhakusyo2021.html