「育MEN(イクメン)プロジェクト(厚生労働省委託事業)」から、
企業・団体向けの「男性育児休業取得促進オンラインセミナーのアーカイブ動画」が公表されています。
お時間があれば、ぜひ見ていただきたい動画ですが、
中でも株式会社ワークライフバランス 小室淑恵さんのこのメッセージは多くの方に知っていただきたいです!
「女性の産後の死因の1位は自殺である」ということです。
今、10人に1人は産後うつになると言われています。
産後うつのメカニズムは明らかで、妊娠中に出ていた女性ホルモンが出産を機に出なくなることによるホルモンバランスの乱れです。
ピークの時期は産後2週間から1カ月。
この時に赤ちゃんが可愛いと思えず、自分がだめな母親だと思ってしまう。
もしくは夫を攻撃してしまう。
こういった産後うつの状態を予防するには
「まとまった7時間睡眠」と「朝日を浴びて散歩」することで、ホルモンバランスを整えることが重要です。
しかし、この2つほど産後にできないことはありません。
2時間おきに授乳がありますから、1人の育児では絶対に無理で、男性の育休が重要なんです。
この時期に夫が休みをとることで産後の妻の児童虐待も防ぐことにつながる。
つまり妻と子どもの2人の命を救うのが男性育休なのです。
男女のパワーバランスの話ではなく、命を救う話というところにフォーカスしていただきたいと思います。
男性の育児参画時間が長ければ長いほど、第二子が生まれることが明らかになっています。
1人目を生んだ時がハッピー体験になるのか、トラウマ体験になるのかによって出生率が変わってくるのです。
第二子、第三子へと続き、この国が沈むことを防ぐことができるといえるのです。
さらに、ぜひ知っておいていただきたいのは、夫婦の愛情グラフです。
妻の愛情は、出産前は夫に向いているのですが、子どもが生まれた瞬間にゼロに近いところまで落ち、子どもに100%向いていきます。
その後、回復グループと低迷するグループに分かれますが、その差は産後の育児参画の度合い。
妊娠期から0歳児までに約20%も開いてしまい、その差はその後ずっと変わりません。
産後の1年間は、その後何十年と続く夫婦の関係性に影響を与える重要な年。
この時期に長時間労働を続けている男性に上司は
「今、人生の岐路に立っているんだぞ。残業している場合じゃないぞ」と言ってあげていただきたい。
人生100年時代で自分の人生の評価をするのは上司ではなく、家族です。
出産当時の細かいことは全部忘れてしまったけれど、
一人じゃ絶対無理!ってことだけは覚えてる。
最後のメッセージ、「人生の評価をするのは家族」
まさに!
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<「イクメンプロジェクト編集部がわかりやすく解説!育児・介護休業法」を掲載しました>
https://ikumen-project.mhlw.go.jp/seminar/archive/seminar01.html