大学生の頃、山岡荘八さんの書かれた『徳川家康』にはまり。
岡崎の図書館で、滝田栄さんの出演された大河ドラマ『徳川家康』を借りて
ドキドキしながら見ていたことを思い出した。
7月号の致知に滝田栄さんの特集が掲載されており。
現在仏道修行や仏像彫刻をされていたことを初めて知った。
『徳川家康』で主人公の家康を演じることになったとき、
家康という人物がさっぱり分からなくなった。
織田信長、豊臣秀吉、今川義元など他の武将はどういう人なのか、
何をやったのか全部分かる。
だけど肝心の家康だけは全く正体が掴めなかった。
そこで家康が少年時代、人質として太原雪斎禅師に預けられていたくだりを読み、
雪斎禅師ゆかりの臨済寺へ。
その中で見つけた一つの真実。
修行僧が食事前に感謝の気持ちを込めて唱える「五観の偈」
この一杯のおかゆをいただけるだけの行いをしているのか、
この料理をつくった人の気持ちを考えてみなさい、
自分以外の人のためにどれほどのことをしているのか
よくよく考えてみなさいと。
贅沢と栄華を極めようとする他の武将との生き方の違い。
苦しんでいる人の気持ちがよく分かるようになったのは、
人質となっていた十四年間があるからこそ。
小学生の頃、初めて見た舞台『レ・ミゼラブル』
ジャン・バルジャンが滝田栄さんだったなんて!
さっぱり覚えていないのが残念。。
「一灯破闇(いっとうはあん)」
悪いことはしない、善いことはする
三歳の子供でも知っていることを、八十歳の老人もできずにいる
まだまだお伝えしたいことがたくさんですが
長くなったのでこの辺で。