『道』2021年春号より

「断捨離」の提唱者、やましたひでこさんのお話。

いらない物があちらからやって来たとき、

私たちが思うことは大抵以下のこと。

いつか使える(時間)

どこかで使える(空間)

誰かなら使える(人間)

頭の中には「いつか」が無限に想像し増殖していく。

でも、現実世界は死ぬまでの時間。

3LDKの空間、日常に関わる人の数と、どれも有限。

時間の間、

空間の間、

人間の間が塞がれ、間の無い「無間地獄(むげんじごく)」となる。

時間が無い→忙しい

空間が無い→狭い

エネルギーが無い→疲れる

まずはこれらを言わないようにすることが

地獄から出る第一歩。

間を空けることで、天国への階段を作っていく。

そのメソッドが断捨離。

断捨離とは片付けや習慣ではなく、自然化。

新陳代謝が命のメカニズム。

自然は決して溜め込まない。

断捨離=自然の営み。

妙に納得のこの話。

私たちは自然から離れると病になる。

日常の生活の中で、自然に立ち返る。

「忙しさ」に安心する傾向があるので。

とくに時間の間。

意識しようっと。