日本労働組合総連合会は、概ね1990年代後半から2000年代に生まれたZ世代(この調査では社会人世代も含めた15歳~29歳が対象)の社会運動に対する意識と実態を把握し、新しい労働運動スタイルの検討につなげることを目的に、「Z世代が考える社会を良くするための社会運動調査2022」を、インターネットリサーチにより実施し、その結果を公表しました。
この調査は、令和3年12月21日~12月23日の3日間で実施され、全国の15歳~29歳の男女1,500名の有効サンプルを集計したものとなっています。
調査結果のうち、「社会課題への関心」については、次のような結果となっています。
●約9割(87.0%)が社会課題に関心ありと回答し、「身近に直面したことがある課題」に関心が高い
〇Z世代が関心のある社会課題は次のとおり。
1位「いじめ」20.7%、2位「長時間労働」18.7%、3位「自殺問題」16.7%、4位「ジェンダーにもとづく差別」16.3%
〇これを職業別にみると、
・社会人Z世代では、 1位「長時間労働」、2位「いじめ」、3位「医療・社会保障」
・学生Z世代では、1位「ジェンダーにもとづく差別」、2位「いじめ」、3位「自殺問題」
社会人Z世代では、「長時間労働」、「いじめ」を社会課題として捉えているようです。
身近に直面したことがある課題に関心が高いということなので、これらの課題を多くの企業が抱えていることがうかがえます。
その他、社会の問題解決や社会制度の改善・変革を目的として行われる組織的もしくは集合的な運動である“社会運動”について、これに参加したことがあるZ世代が36.8%といった調査結果なども公表されています。
詳しくは、こちらをご覧ください。
<Z世代が考える社会を良くするための社会運動調査2022>
https://www.jtuc-rengo.or.jp/info/chousa/data/20220303.pdf?7622