この言葉を吐いたら全てが振り出しに戻る

部下育成のケーススタディをつくるときに参考にする本。

松井貴彦著『よくわかる部下取扱説明書』

新人教育で何度も繰り返し伝えるのは「時間」について。

新人時代にスケジュール管理をきちんと叩き込まれた人と、

そうでない人は数年後に大きく差が開く。

「タイム・イズ・マネー」

新人にこれを伝えないと、「時間」にコストが発生しているということに気づかない。

ダラダラ時間をつぶすことで「仕事をしている」と錯覚してしまう。

2倍の仕事をするのに2倍の時間をかけて

「頑張っている」と満足していたりする。

(生産性は上がっていないのに)

一つひとつ教えていく必要がある。

でも、自分も「時間」が足りない。

部下への指示やアドバイスなどで一日が潰れ、

自分自身の仕事が一向に進まない。

そんなときに限って、部下が新たな問題を起こす。

前にも注意したミスを再び起こす。

そんなときに言いたくなる言葉。

「君にはもう頼まない。あとは自分がやる。」

これを言ったら、

自分の仕事は増えるわ、これまで部下に話をした時間は無駄になるわ、

部下の成長の機会を逃すわ、お互いにストレスが溜まるわ…

良いことは一つもない。

振り出しに戻す前に、もう一度だけ冷静になって言葉を選ぶ。

部下育成は忍耐!