2018
04.08

年次有給休暇は繰越分、発生分どちらから消化する?

就業規則, 年次有給休暇

当年度の年休から消化させるには、就業規則に規定する

年次有給休暇の消化の順番は、特に法令で定められているわけではない。

繰越分から消化するのか、当年度に発生した分から消化するのかによって、年次有給休暇の日数に違いが出てくる。

当年度に発生した年次有給休暇から取得をしていくという取り扱いをするためには、就業規則に、「年次有給休暇の消化については、当年度に発生したものから順次消化していくものとする。」の一文を規定することが必要。

 

繰越分から消化する場合

例えば、平成29年4月1日に入社して平成29年10月1日に10日、平成30年10月1日に11日の年次有給休暇が発生したとする。

平成29年10月1日から平成30年9月30日までの間では1日も年次有給休暇を消化しなかったが、平成30年10月1日から平成31年9月30日までの間に、年次有給休暇を5日間消化した場合、平成31年10月1日に繰り越すことができる年次有給休暇は、一体何日になるか?

つまり、消化した年次有給休暇は、いつ発生した分なのか?

年次有給休暇について、今年発生した分と繰り越してきた分とを区分していない会社も多いが、通常は、先に発生した年次有給休暇から消化していくと考えるのが妥当。

そうすると、消化した5日間とは、平成29年10月1日に発生した10日間から消化されていると考えられる。

ゆえに、全く手を付けられていない、平成30年10月1日に発生した11日間の年次有給休暇が繰り越され、平成31年10月1日に新たに発生した12日間と合わせて、23日間の年次有給休暇を保有。そして同時に、平成31年10月1日で、発生から2年を経過した、平成29年10月1日に発生した10日間から5日間を消化した結果残った5日間については、時効により消滅。

 

当年度分から消化する場合

それでは仮に、後に発生した年次有給休暇から消化をしていくという取り決めがあった場合はどうなるか。

同様の例で考えると、消化した5日間については、平成27年10月1日に発生した分から消化されているということになります。よって、平成28年10月1日には、平成27年10月1日に発生した11日間の年休から、消化した5日間を差し引いた6日間が繰り越され、平成26年10月1日に発生した年休は、発生から2年が経過するので、全て時効により消滅することになる。